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2008年1月 4日 (金)

休息:フランス人 Oui ou Non (No.2)

休息:フランス人Oui ou NonNo.2

カルナックという地名をご存知でしょうか? 太陽信仰の遺跡とも言われている巨石群がある街です。イギリスのストーンヘンジが日本では有名ですが、ストーンヘンジは道路沿いに突然現れる高さ5mはあろうかというストーンサークル。150mぐらいの、いわば

「場所」です。これに対し、ブルターニュにあるカルナックは、場所というよりは、これはもう「地域」「地区」とでも言うべきもの。直線距離7Km(確か?)に渡って巨石が一列に並んでいることから、宇宙船の飛行場だったのでは、などといわれる壮大な場所です。

イギリスのストーンヘンジは巨石の上に、石の蓋が乗っかっていて、それはそれは宗教行事的な匂いがする場所で、神秘的な感じが髣髴としており、僕も大好きです、僕らが行った時丁度、巨石の彼方に大きな虹が地面から高く伸びていて、それは息を呑むほど神秘的だったことを覚えています。唯、最近、あの石は後世になって改めて積み上げなおされたと聞いて、ネッシーのインチキに次ぐ、第二のガッカリだったわけですが、とまれこうした人為的な行為に比べ、カルナックの巨石群は、積み上げたりという行為があまり見られず、唯延々と巨石が並んでいるばかりです。なので、きっと話題性がない為、知名度も今一つなのでしょうか? でも、延々と続く7㎞の巨石群、頭の上に聳え立つ5mはあろうかという巨石を見ていると、「古代の人はいったい何がやりたかったんだろう」という思いが沸いてきます。人々の心を突き動かしたのは、やはり目に見えないものに対する畏怖の心、つまりは「信仰心」と呼ばれる心だったのでしょうか?

NHK風に初めてみましたが、残念ながらカルナックはなぜか世界遺産でないので、今回の世界遺産特集では取り上げられていませんので、ついでにちょっと書いてみました。フランス人Oui ou Non第二回は、ここブルターニュのフランス人です。車の旅行はいいです。好きな所に行けるし、ツアーと違って、大好きな場所に10分の自由時間しか与えられないバス旅行とも違い、気が済むまで好きな所に好きなだけ滞在できるし、そうした我侭な旅行がデザインできるから。ただ、フランスは大きい。車で走り回るには大きすぎる。過去に夏休み・冬休みに3回ほど車で大旅行をしましたが、好きな所を車で回ると、大体3000㎞ぐらいの移動となります。つまり、6泊の旅行をするとしても500m/日。つまり一日中走ってる感じになるので、楽しいけれど、運転手は気が抜けません。・・・と言う訳で、このカルナック旅行は、確か週末を含む3連休に電車旅行をしました。昔の話しで、もういつ行ったかという記憶も定かでないほどの昔です。

愛用の地球の歩き方によれば、カルナックの巨石群までは駅から数キロ。歩く距離ではないので、タクシーに乗りました。初めての地というのは、いろんな事が不安になりませんか? 僕らも、タクシーで巨石建造物群の中に運んでいってもらい、帰りにタクシーが来なかったらどうしよう? そもそも流しのタクシーってあるの(パリにはありません)タクシーが来なくて、夕方になってトボトボと、何キロと歩くはめになって、途中で行き倒れたら「巨石建造物の生贄になってしまう!!」という畏れが沸いてきて、タクシーの運ちゃんと交渉。「タクシーで巨石建造物周りの半日観光したら幾らかかる?」金額は覚えていませんが、巨石建造物の生贄になるリスクに比べれば、無視できる金額だったと思います。そんなわけで運ちゃんに頼んで、この数㎞に及ぶ広範な巨大遺跡群を案内してもらいました。

    

これは正解。なんたって地元住民かつ、案内を商売にしている運ちゃん。ちゃんと抑えるべきポイントを心得ていて実に効率よく回ってもらいました。お昼になったのですが、この運ちゃんは正解と思い、昼食時間が過ぎたらまた迎えに来てもらう約束で一度別れました。確か「代金は、最後でいいよ。」っていって「じゃ、また一稼ぎして戻ってくるからね」と、プーって行ってしまいました。「まてよ、僕らがこのまま雲隠れしてしまったら、踏み倒せるわけ?何でそこまで怪しき初対面のアジア人を信用できるの????」と家内と2人って唖然。やっぱり田舎の人は人を疑わないんでしょうか? 逆にこうなると真面目な日本人は、絶対踏み倒したりしない訳で、定刻に待合場所到着が遅れて「ん、逃げられた?」なんていらない心配かけては申し訳ないと、時間ばっかり、気にしながら食事をした思い出があります。

そして定刻、フランス人は人に家に呼ばれたら30分遅れてゆくのが礼儀!などと教えられるぐらい時間についてはおおらかな国民性なので、ちゃんと定刻にくるかと思いきや、キチッとやってきて、僕らが「トンずら」することを考えてもいないかのように当然のようにドアを開け、案内を続けてくれました。半日観光が、結果的に1日観光となり、夕刻宿泊先のキブロンの街まで送り届けてくれました。と、「夕食どうするんの?」と運ちゃん。「いや、決めてないけど、どこかその辺で。」「じゃあ、僕の馴染みの店あるんだけど、そこにゆく?」と運ちゃん。怪しい。「運ちゃんとレストランがグルになって観光客をカモにする」という話はよく耳にする失敗談だし。でも、そんな悪い人に見えないし。そもそも店知らないし。で、「少しでも変な申し出があったら、断ればいいじゃん。値段が出ているものだけオーダーしていれば、ふっかけられても断れるし。」との家族協議(約30秒。即決!)で、結局連れて行ってもらうことになりました。

いかにもブルターニュの田舎、大西洋の荒海にもまれた港町という感じで、華美なかざりもなく、地元の人の生活感がムンムンするなかにある普通の店でした。中にはいって、慣れないフランス語メニュー(当然、フランス語のメニューしかない。英語のメニューなんて頼んでも、英語って何?とか言われそうな感じです。)を見ていると、頼んでもいない

キール(カシスを白ワインで割ったフランスの代表的食前酒)が運ばれてきました。「あ、やっぱりぐるか?危ない、危ない。これは、頼んでいないってキッパリ断ろう」と、「あの、これ注文していないので結構です。」と勇気をだして下手なフランス語でキッパリ。

絶対受け取らないぞ。と、心に誓って、店の人の次の言葉を待ちました。

当惑したような店の店員さん、「え、でも、これはあちらのお客さんのオーダーなんですが」

と。「あちらのお客さん???????。」って誰??「キブロンに知り合いなぞいない。怪しい、怪しすぎる。ここで受けたら負け。」と僕ら。お勘定のときに、「え、知り合いのサービス?なんの話ですか?飲んだんだからちゃんと払ってください」って言われたら抗弁できないし。やっぱ、海外旅行って怖いね・・・で、「え、知り合いなんていません。どの方ですか?」と勇気を出して食い下がると、「え、あの、カウンターの方が・・・・」

と店員。どこ?誰?といわれる方角に行ってみると、なんとさっきの運ちゃんが、カウンターでビールを引っ掛けている。そばに行くと、「いやいや、さっき車降りてからさぁ、ちょっと車停めてみてたらさぁ、僕の薦めた店に入ってくれたじゃない。なんか、嬉しくってさ。だから、それ僕からのお礼ということで!」と運ちゃん。               

                                                                     

本当に、キールを2杯ご馳走してくれたんです。食事が終わる頃には、もういなくなってしまっていた運ちゃん。なんか、格好いいでしょ、運ちゃん。田舎のフランス人って本当に人情に篤くて、優しいですよね。遠く大西洋の町、ブルターニュのキブロンで、出会った旅の一幕を記憶を辿ってご披露しました。皆さんもどうか、田舎に歩を進めて、田舎の皆さんの温かさに触れてみてください。フランス観が変わるかも? というわけでフランス人Oui ou Non。今回もOui体験でした。

アクセスしてくれている皆さん、ちょっとフランス人談義で話に花を咲かせませんか?

いい話、泣ける話、僕も聞きたいです。書き込みお待ちしています。次回は、また世界遺産に戻って、どこかの「人類の奇跡」をご案内いたします。A bientot!

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