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2008年1月13日 (日)

休息:フランス人 Oui ou Non (No.3)

フランス人 Oui ou non

>パリ、冬

今日はお膝元のパリのお話です。僕が始めてパリに赴任したのは、90年。最初に住んだのは前任者の家を引き継いだパリ郊外でした。後で知ったのですが、一時日本でも有名だったピアニストのリチャード・クレーダーマンがすぐそばに住んでいたそうで、僕の前任者は近くの公園で遭遇したそうです。赴任したのは11月。この年のパリは何十年ぶりかの寒波で、会社のそばのビルにあった温度計が最低で氷点下11℃になったことを覚えています。

外を歩いていると顔が痛い感じ、息が凍るような感じはこのとき人生で初めて味わいました。フランスは小さな町だし、オフィスに駐車場があったので、会社では車通勤が普通だったので、僕も車で通っていましたが、そのとき凍てつく車にのってセーヌ河岸を走っていると、当時ラジオをつけるとエルトン・ジョンの「ウィスパー」が毎日流れていたのを覚えています。今でも、この曲が流れるとなんか肌が痛いような、あのセーヌ河の透明な寒さを思い出します。

>それはセーヌ河

さて、このセーヌ河岸が今日の舞台です。パリのセーヌ河岸には自動車専門道路が両側に走っています。雪解けの季節にはセーヌが増水して一番ひどいときはこの道路も冠水したことがありますが、この道路をケー(Quai)といい、余談ですが、フランス外務省は

セーヌ川沿いにあるので、Quai d’Orsay(ケドルセー)といいます。そう、日本で政治の舞台を「永田町では。。。」と表現するようなものです。ニュースで、「ケドルセーの発表では・・」といわれて、「ケドルセ・・??????」となったのを覚えています。このケドルセーの前のケーを通って、エッフェル塔の前を通って帰るのが帰宅のルートでした。

>これがフランス人

パリはフランスの首都とはいえ、都市整備がしっかりしているのでセーヌ河近辺は渋滞は少ないのです。でも時々、渋滞します。それは事故が原因だったり、冠水してケーが通れない場合など混みます。で、こうなるとフランス人(僕はパリ人と呼んでいます。フランス人全体とは少しかけ離れた存在です)の本領発揮なのです。もともと運転があらく、日本人みたいに綺麗に列を作って待つ文化がもとより存在しない人たち。少しでもスペースがあれば、我も我もと突っ込んできます。ある時僕もその渋滞の中にいました。僕は左折したいと思っていて左ウインカーを出していました。左隣りの車線を見るとフランス人の女性がHONDAのシビックに乗っていました。その車の前に一台分のスペースが出来たので、そこに入ろうと思っていたのですが、一瞬その人と目があったんです。そしたら、その女性がニコッ(ん、ニヤかな)と微笑んだので譲ってくれるんだろうなと思ったら、そのスペースに車をプイッと詰めてしまいました。「ウインカーを出している僕の車が左車線に入ろうとしているのは明らか、そしてそこにスペースがあって、それで僕と目があって、ニコッと微笑んで、この状況下でいったいどうやったらスペースを詰めることができるんだあぁ・・・#$%%&&☆~¥ßέ。あぎゃーー」と思った次第です。その後相当苦労して左折して帰宅したのを覚えています。

>もう一つ

「フランス人と車」のねたは物凄~く一杯あって今、頭の中にも10件ぐらいのネタがありますが、今日は後一個だけ。

フランスではまだオートマ車が少なく、オートマ車を買うのは相当困難です。因みにオートマ車の事をBoîte Automatique(自動の箱)といいます。フランス語は単語を形で表現する習慣があって、正方形のものはCarréといえば「平方メートル」という意味も「スカーフ」という意味にもなります。棒状のものはBaguette(バゲット)といい、御馴染みフランスパンもバゲット、日本の食用箸もバゲットとなります。

話は大きくそれましたが、このオートマ車がないのでフランス人はマニュアル車に乗っているのですが、これは僕の知り合いの体験。わりと渋滞している上り坂の道路で、坂道発進をした前の車が、サイドブレーキを外すタイミングとクラッチを切るタイミングが合わず(つまりは初心者?)、ずるずると12㍍ずり落ちてきて、その人の車にコチッっとぶつかってとまったそうです。アチャーと思っていると、その車のドライバーの女性が降りてきて近寄ってきたので、「あ。詫びにきたのか。まぁ、この程度ならフランス車の頑丈なウレタンバンパーなら傷はつかないだろう。気にしないでいいよっていってあげよう」と思って車の窓を開けたそうです。そのおばさん、窓から中を覗き込んで、凄い剣幕で、「あんた、車が下がって来ているのに気がついたらクラクションで教えなさいよ。まったく」と捲くし立てて戻ってさっさといってしまったそうです。今の言葉でいうと「目が点」になって一言も言い返せなかったと悔しがっていましたが、そんな事は日常茶飯事。この国言った者勝ちです。

ついでにもう一個。Caféで僕がお茶をしていたときのこと。ボーイさんが僕にCoffeeを運んできて、まさに ’Voila Monsieur(ハイどうぞ)’と配ろうとしたその瞬間、となりの席の女性が、‘Oh!La,la’といって大げさに手を肩より高く大きく広げるジェスチャー(パリでは普通のアクション)をしたその手がボーイさんの手にあたり、コーヒーが「バッッチャン」と僕のズボンに・・・・。「あ、っ」と立ち上がってのたうちまわる僕。慌ててタオルをもってきてズボンを拭き、何度も何度もわびる哀れボーイさん。「C’est pas grave(大丈夫、大丈夫)」といってその場を収めたのですが、その張本人の隣の席の女性、一部始終を見ていながら、「すいません」の一言もなく、またとなりの女性と話込み始めたのです。フランス人は「本当に悪いときには詫びない」という噂を聞いていたのですが、「ほんまや」と痛感した事件でした。

長くなりました。今日のフランス人 Oui ou non、今日はちょっぴりnon体験でした。

お後がよろしいようで。次回はまた旅に戻ります。

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