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2008年4月 3日 (木)

休息:フランス人 Oui ou Non (No.10)

休息:フランス人 Oui ou Non(No.10)

このコーナーも今回で10回目です。フランス人のいいとこ、悪いとこ、つらつらと書いてきましたが、とりあえず10回で一区切りにしますね。また、何か思いついたら飛び込み記事にします。で、お世話になったフランスなので、最後は「フランス礼賛」で〆たいと思います。

Viva Rationalism

  先ずは手形;

最後ぐらいちょっと堅い経済の話を。僕がフランスに行ったのは'9011月。日本経済の決済手法には「手形」というものがあります。これは関取が墨につけた手を色紙に押し付けて作るあの「手形」じゃないですよ。為替手形とかの手形です。日本では今でも、紙に金額を印刷して、印紙を貼って法人間の資金決済に使っています・・よね。

(豆知識)

・ところが、フランスでは既に僕が赴任した'90年(18年前)には既に手形を電子化していました。銀行はお客さんからデータを磁気テープとかデータ伝送とかで貰ってそれをデータ伝送して決済します。物理的な手形交換所は存在しません。手形をデータ化するIT機能を持たないお客さんの場合は、銀行が手数料を貰って電子化の代行をするのです。

・でも、ここで素朴な疑問。「手形の意味は、振出人の会社印による決済の保証」。銀行担当者はこの手形上の会社印を印鑑照合して正当性を確認するのです。でもデータ伝送にしてしまったらそれが出来ない。つまり「偽造された手形を偽造と識別する事」が出来ないわけです。この素朴な疑問をフランス人にぶつけてみるとこんな答えが返ってきました。

「割りきりさ。膨大な手形取引の中で、偽造に遭遇するリスクは0.何㌫。この場合の損失を補填する為に銀行は保険に入っているわけ。偽造に引っかかったら、Unluckyと保険会社に依頼して保険金を貰うわけ。費用対効果だよ。」と。

ここにフランスに息づく合理性が見え隠れします。・・・・「合理性の前には全てが道を譲る国。」それがフランスです。

  Minitel

Minitelって知っていますか?まだInternetが地球上に登場し、全てがwwwで片付いてしまう社会が到来するはるか30年前、フランスにはMinitelというInternetモドキが普及していました。フランスに昔旅行した人は、レストランのレジに小さい茶色い箱が置いてあったのを覚えているかもしれません。箱の蓋を開くと、小さいテレビみたいな画面が現れ、蓋の裏側がキーボードになっています。ここから3615.(名前)でアクセスし、これで大抵のことができます。例えば、劇場予約、レストラン予約、航空券予約等。僕はこのMinitelで申し込んだテニスの全仏Open(ローランギャルズ)の男子・女子の決勝戦が両方当たるという奇跡に恵まれました。そういう便利GoodsMinitelです。これは信じられない事に600万台も普及したそうです。フランスは2000万世帯と言われており、つまり3世帯に1世帯がこのMinitelを家においている計算になるわけです。

✎なんでこんなに普及したか?

それはこの装置が「タダ」だから。電話局にとりに行くとその場でこの箱が貰えます。

「それなりに金のかかるこの装置をタダで配る。でも普及すれば、殆どすべてのお店がMinitel登録を行うので、市場が広がり結果としてこのコストは回収できる。」という割り切り。これも合理性です。でも、これを実現するキーワードは「徹底的なコストカット」。

徹底的に機器製造コストを切り詰め、タダで設置する採算を可能にしたわけですが、この発想のお手本になったのが、ゲーム機を廉価で売り出した任天堂だったというのを聞いて2度ビックリです。

✎で、〆

・パリを少し離れると、牧歌的な草っ原や森が広がり、延々と続く平原。小麦でパンを作り、葡萄でワインを作る。そんな農業国のイメージのあるフランス。

・お店にはいっても、奥の方で店員がおしゃべりを楽しんでいて、「あの、」と話かけようものなら、面倒くさそうに、「何よ、何なのよ」っと出てくるようなちょっとダラっとした印象のあるフランス。

でも、その陰には、一部の物凄い優秀な人が考え出し、国民がそれを受け入れた「物凄い合理性」があるわけですね。いやいや、感動しました。フランス革命の国、パスカルやラボアジェを産んだ国、フランス。やっぱり只者じゃないっす。・・・VIVA FRANCE

おしまい

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